アニメ猫のアニメ日記

アニメに関しての情報を書き連ねていきます。

「ヴァニタスの手記」 ダークファンタジーとエロラブコメが一緒の作品。吸血鬼を救う設定が新しい


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基本情報

TVアニメ「ヴァニタスの手記」公式サイト

ヴァニタスの手記 - Wikipedia

望月淳が「月刊ガンガンJOKER」に連載したマンガが原作。第2期も制作される。監督は物語シリーズで監督経験のある板村智幸。シリーズ構成は多くの作品でシリーズ構成を務めた赤尾でこ、アニメーション制作はボンズ

あらすじ

マジメな吸血鬼のノエと、吸血鬼の呪いを治療する力を持つヴァニタスが様々な事件を解決しながらストーリーは進行する。ストーリーと共に、相手が人間だろうが吸血鬼だろうが、「吸血する」という愛の行為による関係性が描かれていく。

この作品での吸血鬼

一応、吸血鬼物のアニメになっているが、この作品の吸血鬼は、十字架を恐れることもなく、日光で滅びるという事はない模様。吸血してエネルギーを補給する必要もなく、呪いにかかならければ、人間と同じような食事で日常は送れるようである。ただし、吸血鬼には人間より優れた運動能力や吸血することで相手の記憶を読めるなどといった超能力を持っていることもある。設定的には、人間界に吸血鬼とさとられることなく生活している吸血鬼も多くいる。

専門用語やこの作品独特の設定が多いが、気にせずにみるとおもしろい。

専門用語には「吸血鬼(ヴァンピール)」「星碧石(アストルマイト)」「狩人(シャスール)」「処刑人(ブロー)」など聞いただけではわからない用語もあるが、気にせずに見るか、解説を聞けばわかるだろう。

ストーリー展開はさほど速くないし、わかりにくい所もあるが、これまたあまり気にせずに人間関係性を見て楽しんだり、風景を楽しんだりする作品だろうか。

途中から、エロ系の吸血ラブコメ展開に

最初は、ダークファンタジーなのかと思わせる展開で、吸血鬼を吸血衝動の呪いから治療するという、新鮮な設定でひっぱる。しかし、ジャンヌという、一見バトル要員のように思わせて、ヴァニタスとの吸血ラブコメ展開するエロ要員が活躍するところがおもしろい。ヴァニタスとノエの関係性もまた、微妙なものなので、彼らの三角関係もまた微妙なものになる。みどころはダークファンタジー部分ではなくエロラブコメ部分ではなかろうか。

スチームパンクの要素は少なめ

原作ではスチームパンクという要素も入れて紹介しているが、アニメではあまりスチームパンクとは言っていない。

スチームパンクというと蒸気機関が出てくるSF風の作品という場合が多いが、この作品では、石炭の代わりに「星碧石(アストルマイト)」という石をエネルギーとしている設定で、また飛行船は第一話のみ、ジャンヌの使う右腕の紅いガントレットも一回しか登場しない。ので、スチームパンクという分類には入らないかもしれない。

19世紀パリの街並みがきれい

登場人物達が訪れるパリの街並みや名所がきれいに再現されている。観光名所になっている所も多いので、知っている人は知っている所が出てくる場合もある。

実際の当時のパリは悪臭が漂う不潔な街だったが、しかし、アニメはきれいに描いている。

原作者 望月淳インタビュー

19世紀パリ×吸血鬼×スチームパンク! 魔導書に導かれし吸血鬼と人間たちの物語──アニメ『ヴァニタスの手記』原作・望月淳インタビュー | アニメ ダ・ヴィンチ

ジェヴォーダンの獣、サド侯爵、ドクターモローのような当時の雰囲気を醸し出すキーワードを使っており、さらに、“教会”の聖騎士はシャルルマーニュ伝説をモチーフにしたそうだ。さらには、

他にも友人からヴァニタスのデザインについてダメ出しをくらった結果、サイドの毛がパッツンになったんだよとか、ノエは最初全然違う容姿だったし連載開始直前まで眼鏡キャラでツッコミ役だったんだよとか色々あるのですが、長くなりすぎるので割愛します。

ふたりのことを一言で紹介するなら……
ヴァニタス──「自分嫌いの天の邪鬼」
ノエ──「見た目は大人、中身は幼女!」
です。

だそうだ。

板村智幸(監督)インタビュー

セクシーかつ上品な『ヴァニタス』の妙味は、どのようにもたらされたのか──TVアニメ『ヴァニタスの手記』板村智幸(監督)インタビュー | アニメ ダ・ヴィンチ

──現在放送中のTVアニメ『ヴァニタスの手記』は、原作が持つ空気をしっかり表現しつつ、映像化する意味と必然が強く感じられる作品になっていると思います。板村監督は、ここまでどのような手ごたえを感じていますか。

板村:美術を活かせたところに、手応えを感じています。1話でラストに配置した教会、4話から6話のオペラ座、このふたつが自分の中では大きいです。1話ラストでヴァニタスが名前を言う教会を決めて、ステンドグラスが見えるタイミングをどこにするか決めて、そこに画と音が組み合わせて印象的なシーンを作れたのはよかったな、と思います。アニメ全体だと、伊藤嘉之さんのキャラクター作画、滝沢いづみさんの色、草薙さんの美術、若林和弘さんの音響ディレクション梶浦由記さんの劇伴から、花江夏樹さん、石川界人さんの声、倉橋静男さんの効果まで、必死に嚙み合わせているところです(笑)。噛み合わせていると言っても自分は奔走しているだけで、各セクションの皆さんが頑張ってくださっています。

──本作ではやはりヴァニタスとノエ、花江さん&石川さんが演じるふたりの絶妙な距離感や関係性がキモになってくる部分もあると思います。彼らのお芝居を見て、作品作りにおけるヒントを得たり、イメージが広がった部分はありますか。

板村:ヴァニタスとノエって、近づきすぎないようにしておく必要があって。馴れ合いの関係だと魅力が失われてしまうところがあるのでそこには気をつけるようにしています。

監督が力を入れているのは、やはり美術系が大きいか。あとはヴェニタスとノエの関係性や距離感。

シリーズ構成・脚本 赤尾でこインタビュー

19世紀パリ×吸血鬼×スチームパンク! 魔導書に導かれし吸血鬼と人間たちの物語──TVアニメ『ヴァニタスの手記』シリーズ構成・脚本 赤尾でこインタビュー | アニメ ダ・ヴィンチ

──アニメの脚本は、原作に準拠しているのでしょうか。

赤尾:そうですね。基本的には原作通りで、オリジナル回は入れていません。

アニオリは基本的にはなし。

主題歌もいい

オープニングテーマ曲 「空と虚」

Sasanomaly(ササノマリイ) 『空と虚』MV アニメ「ヴァニタスの手記」オープニングテーマ - YouTube

エンディングテーマ曲 「0(zero)」

TVアニメ『ヴァニタスの手記』ノンクレジットエンディングムービー - YouTube