アニメ猫のアニメ日記

アニメに関しての情報を書き連ねていきます。

「ましろのおと」 津軽三味線を堪能してひたる音楽アニメ!もっと注目されていい作品!


f:id:bdek3712:20220111231740j:plain

三味線だからといってなめてはいけない。三味線の演奏に魅入られてしまうアニメ作品である。

基本情報

TVアニメ『ましろのおと』公式サイト

ましろのおと - Wikipedia

原作は羅川真里茂の「月刊少年マガジン」に連載されたマンガ。監督は、「からかい上手の高木さん」、「戦闘員、派遣します!」などの赤城博昭、アニメーション制作はシンエイ動画。全12話。

あらすじ

幼い頃から三味線を学んでいた主人公澤村雪(さわむらせつ)。三味線の師であった祖父・澤村松吾郎が亡くなったことで、自分の音を探すため、単身上京する。成り行きでライブハウスで飛び入りの形で津軽三味線の演奏を披露して、聴衆を魅了してしまうのだった。その数、突如として来訪した母・澤村梅子に東京での下宿先を与えられるとともに、東京の学校に通うように手配される。私立梅園学園に通うことになった雪は、津軽三味線の甲子園「松五郎杯」を同好会のメンバーとともに目指すことになる。

ストーリー構成はシンプルというか単純

三味線の師匠であった祖父が死んでしまったことで、自分の音がわからなくなってしまった主人公・雪。自分の音を探すために東京に出てきて、ライブハウスを沸かせることには成功し、高校に入学し、三味線同好会に入るものの、自分の音がどんなものなのか見つけられない。

基本のストーリーは雪が演奏者としての自分を見つけられるかどうか、いかに成長していくのかが焦点。三味線の才能はあるものの、どのような音を出せばよいのか迷いがありまだまだ演奏者として未完成。後半は三味線の大会に出て、優勝を目指すものの、雪は競争心や向上心はない。普通の音楽系アニメのように何が何でも優勝するというような目的意識が薄く、演奏者としての自分がまだ見つかっていない段階である雪はこの手のドラマとしては新鮮ともいえる。

タイトル「ましろのおと」の意味は

タイトルの「ましろのおと」は「真白(まっしろ)の音」と「ましろノート(ノートは音符の意味)」をかけているとのこと。ダブルミーニングなのだが、ちょっとわかりにくいかな。

三味線の演奏に引き込まれる

雪のライブハウスでの演奏、雪の母・梅子との民謡の歌と三味線、などおもわず弾きこまれる演奏に、視聴した人は驚くだろう。三味線は、日本の古い楽器なので、おもわず軽視してしまいがちになるが、実際に聞いてみると、とても魅力的な音を出す楽器であると気づかされるだろう。

見どころは三味線演奏!

はっきりといって「ましろのおと」におけるドラマやキャラは印象が薄い。通常のアニメのようにバトルで盛り上げるというものでもない。あくまで三味線の音を楽しみ堪能するアニメである。そのかわり、三味線の音はアニメを通して聴いているだけでも、一見の価値ありである。劇中で梅子が歌った歌、歌を歌った吉田昌紀子さんの情報はこちら

ましろのおと梅子の歌声は誰?津軽小原節のかっこいい動画も紹介 | 民謡応援ファンサイト〜つなぐ〜

三味線奏者はだれ?

ましろのおとの三味線の劇伴は吉田兄弟が監修したもの。

劇中登場曲奏者発表! | 最新情報|TVアニメ『ましろのおと』公式サイト

若手中心で構成し、大学津軽三味線サークルも参加した。

吉田兄弟の演奏はこちらで聴ける。

吉田兄弟「津軽三味線の光になりたい」伝統の世界でオリジナリティを切り拓く!|音楽っていいなぁ、を毎日に。| Webマガジン「ONTOMO」

加藤ミリヤによるエンディングテーマ「この夢が醒めるまでfeat.吉田兄弟」はぜひ聴いて欲しい。

加藤ミリヤ 『この夢が醒めるまで feat.吉田兄弟』 - YouTube

紹介記事

アニメ化決定『ましろのおと』の見どころは? 羅川真里茂の“人生を描く”筆力|Real Sound|リアルサウンド ブック

『ましろのおと』主人公・澤村雪はなぜ人を惹きつけるのか 津軽三味線を通して見える魅力を考察|Real Sound|リアルサウンド ブック

こちらは、雪が下宿した東京都・台東区の聖地紹介。三味線や民謡が聞ける民謡酒場があるのが貴重ではないかな。

台東区が舞台のテレビアニメ”津軽三味線×青春ストーリー”「ましろのおと」 – 台東区フィルム・コミッション

第2期が楽しみな作品

原作マンガは現在29巻まで連載中である。アニメはマンガの始めを描いただけで終わってしまった。アニメの終わり方が物足りないといえるような終わり方だったし、雪は演奏者としてまだまだ成長が足りないままのところである。このままでは中途半端である。物語の続きを、そしてもっと三味線の演奏をアニメで見たい場合は、アニメの第2期製作を応援しよう。