アニメSHIROBAKOで話題になった馬の作画
SHIROBAKOの第12話で馬の作画について出てきて調べてみた時のまとめ
アニメ「SHIROBAKO」に触発されて「馬の作画」についてちょっと調べてみた - Togetter
アニメSHIROBAKOの第12話では、馬の作画シーンでカリスマアニメーター井上俊之 を起用していた。あれから6年が経過した。
もう一度この話題について振り返りながら馬の作画についてみてみる。
馬の作画は難しい
一般的に馬の作画は難しいとされている。なぜなのか?それは
- 馬は静止画であっても体に複雑な線が多数あり作画が面倒であること
- 馬は動作する部分が多く、動画で描く必要のある部分があること
- 馬を登場させる以上は馬につける馬具(くつわ、鞍、たづな等)の描写も必要で、時には人物が乗馬して同時に描かないといけないこと
このような理由から、馬はアニメでは作画が難しいものの一つとされているのだ。SHIROBAKOではさらに多数の馬が同時に出演して動作していたので、作画と動画はかなりの困難な作業になっていた。一頭だけの作画量に比較して多数の馬が登場すればそれだけ作画量は増えるということだ。
馬の描き方講座とかもいろいろある
馬に限らず、動物の描き方は難しいらしく、Web上でも動物の描き方は描写講座でもよく取り上げられる題材のようだ。
簡単な図形から始めよう!リアルな馬の描き方 | イラスト・マンガ描き方ナビ
【アニメ作画021】 馬の走りについて(横)大橋学 manabu oohashi - YouTube
NHK連続テレビ小説の「なつぞら」ではアニメーターを目指す「なつ」がアニメスタジオでの就職試験で、「馬の跳躍のシーンを描け」と言われていた
NHK連続テレビ小説「なつぞら」は2019年に放映されたテレビドラマで、主人公・なつが、日本の草創期のテレビアニメの世界でアニメーター目指す姿を描いたもの。作中では東洋動画(モデルは東映動画)での採用試験で、原画を描いたりしている。
本日の『なつぞら』、新人の採用試験で「馬が跳躍する原画」を描かせてたんだけど、難しすぎるだろ!馬の動きなんてプロのアニメーターでもなかなか描けないのに(そりゃこんな顔になるわw)。東洋動画って、東映動画よりも厳しいなあ…😭 pic.twitter.com/ppSyCpRZrH— タイプ・あ~る (@hitasuraeiga) 2019年5月27日
いや、奥山玲子さんは専門学校の作画の授業で
— 新井 淳(ver.4) (@arasan_fourth) 2019年5月27日
「最低限これ位は覚えてからアニメの現場に出て下さい」
と言って、馬のギャロップとかトロットとかの課題出されてたので、
初期の東映はそのレベルだと思う。
時代が求めてる物とはまた別の基礎力量を見てるって事。 https://t.co/7cZUARt5lZ
東映動画は昔から厳しかったらしい。ディズニーではアニメーターの修行としてはまずは動物を描かせるということを、確か手塚治虫が言っていた。動物の模写はアニメーターにとっては良い練習のようだ。
手間のかかる馬の作画を見れば、予算のレベルがわかる?
最近ファンタジーのアニメばっかみてんですけど、重要視されない馬の作画に予算が出ちゃうなぁと思った 馬具むちゃくちゃだったはめふら、そんな動きでいいのか神様に拾われた男、何か忘れたけど明らかサラブレッドに農耕させる作品とかみてきて、自然に常歩駈歩させてる無職転生の予算がすごい
— コト (@kamakirisuki) 2021年2月10日
馬の作画などの手間のかかる部分をみるとそのアニメ作品の予算のレベルが推測できてしまう、かもしれない。
無職転生などでも馬の作画が話題になっていた
馬の歩き作画まさかの手書きで腰抜けた。さすがですわ。
— yamΔ@$?の弟子 (@ne94ew) 2021年11月14日
#無職転生 pic.twitter.com/u0CLSTfJYr
ジョジョの奇妙な冒険 第7部 スティール・ボール・ラン(SBR)はアニメ化されるか?馬の作画をどうするのだろうか。
大人気のジョジョの奇妙な冒険シリーズ。現在は第6部がアニメ化されている。第7部では北アメリカ大陸を馬で横断するレースを描くということで、馬が大量に出てくる。この馬の作画がアニメ化上のネックになるのではと心配する声がネットでもある。はたしてどうやってアニメ化するのだろうか。