アニメ猫のアニメ日記

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ヴィンランド・サガ 感想


TVアニメ「ヴィンランド・サガ」公式サイト 

 

ヴィンランド・サガ - Wikipedia

 

2005年から連載されている同名のマンガのアニメ化。
原作マンガは幸村誠が執筆、アニメスタジオはWIT。

11世紀にヨーロッパ各地を荒らしまわったバイキング達の物語である。
このアニメ、昨今の流行の萌えアニメとはまったく異なったベクトルを持つ、硬派で野太い軸を持った時代アニメである。女性の登場はないわけではないが少なく、登場人物はやたらと筋骨隆々で強い男ばっかりである。

ストーリーの基本は、基本は主人公トルフィンがバイキングが略奪を繰り返し暴力が支配する世界で過ごすうちに,平和で穏やかな理想郷としての「ヴィンランド」を目指すことになり、本当の戦士とは何かを見つけていくということ、らしい。

このアニメ、バイキングの悪行狼藉っぷりがすざましい。暴力と残酷表現満載なのでそういうのが苦手な人は視聴しないほうがよい。バイキングはよく海賊と称されるが、このアニメで描かれるバイキングがやることはまさにそのもの、略奪、殺人、放火、そして人身売買まで獲物の村に対して奪えるものを奪っていく。このアニメではファンタジー要素がなくそのまま歴史をなぞっているらしいので、なんともすざましい歴史であることを、見せつけられることになる。

主人公トルフィンは父親の仇を打つためにバイキングの海賊のグループの頭目・アシュラッドと各地を巡るが、このアシュラッドがバイキングの悪辣さを代表するような人物だ。トルフィンは父の仇を討つため何度もアシュラッドに決闘を挑むがそのたびに負けてしまう。このシリーズではトルフィンにはあまりいいところがなく、逆にアシュラッドはバイキングとして活躍する部分が多かった。アニメの最終話付近までアシュラッドは、陰謀を巡らせ、闘い、略奪し、交渉し、最後にはきれいに散っていった。アシュラッドがアニメシリーズ第一期の主役といってよかったので、アシュラッドにもっていかれたということになるか。トルフィンは、バイキングの伝説の地、ヴィンランドに向かうことになる所での活躍があるのだろう。それは第二期以降のお話。

歴史ものが好きな人、バイキングに興味がある人、冒険譚が好きな人にはお勧めだろうか。