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進撃の巨人 The Final Season Part 2 第80話「二千年前の君から」解説と考察 始祖ユミルの秘密 またも伏線回収 - アニメ猫のアニメ日記
(公式サイトから)
ごうごうと鳴り響く大地。空まで立ち上る土煙。その先を進む、巨人の群れ。島の壁は今、なくなった。この世からそこにある命を駆逐するまで、誰もエレンを止めることはできない。
脚本:瀬古浩司 / 絵コンテ:宍戸淳 / 演出:宍戸淳、原英和、五十嵐季旺
総作画監督:新沼大祐 / 作画監督:杉本ミッシェル、松岡秀明、朴旲烈
「壁の巨人はこの島以外のすべての地表を踏み鳴らす。そこにある命をこの世から駆逐するまで」
エレンのすべてのユミルの民への宣告は、パラディ島以外に住む人にとっては死刑宣告のようなものだった。
アニの父親はもまたこの宣告を聞いていた。
「大丈夫かい?レオンハートさん?」「ああ、聞いたか?あの島から俺たちを殺しにくるって。。」
地ならしが発動し、地響きが大きくとどろくなかガビとライナーはファルコを探すが見つからない。
ファルコはどうやら連れ去られたのらしい。ライナーは突然、硬質化が解かれてしまい瓦礫によって負傷していた。本来なら、巨人の力で体を修復できるはずだが、一度巨人を継承させて死ぬ覚悟を決めて安らかになろうとしていたためかライナーは精神力が弱っているのだろう。巨人の修復能力は精神の状態に影響を受ける。
ライナーはエレンの計画を阻止できなかったことを悔やんだ。世界は滅ぶ。ライナーはガビに撤退用の飛行船を使って逃げろという。しかし、この世界のどこに逃げるというのか?逃げるところなどないのだ。ガビはまだファルコをあきらめずにファルコを探し出すべく、ライナーを置いて出かける。ガビはまだ優秀な戦士のままだ。
「終わりだ。まさか壁外人類を皆殺しにするつもりとは思わなかった」「これは度が過ぎている。前代未聞の大虐殺だ」「じゃ、止めるか?エレンを?エレンは安楽死計画で俺たちを去勢しようとするジークを拒み、始祖の力を維持するためヒストリアを犠牲にすることを拒んだ。つまりエレンは俺たちを守るために壁外人類を犠牲にした。この大虐殺の恩恵を受けるのは俺たちだ」
ジャンの言葉はエレンを理解し、肯定している。アルミンにはまだエレンを認めることはできていない。ジャンはファルコを捕らえていた。コニーはファルコを母に喰わせて母を人間に戻すべく、ファルコを連れて行ってしまう。
イェレナは、無垢の巨人が人を襲いだしたことをみてジークが巨人をコントロールしていないことに気が付いた。
ジークは失敗したのだ。つまりイェレナも失敗したのだ。イェレナは事実を認めることができないのか巨人を見つめて微動だにできなくなってしまった。ジークが助けてくれるのを待っているのか?
カヤの一家達もまた無垢の巨人に襲われていた。
間一髪でカヤを対巨人ライフルを使って救うガビ!カヤにはガビの姿が一瞬、以前自分を救ったサシャに見えた。過去にガビはサシャを殺した。そして今、ガビはサシャの代わりにカヤを助けた。ここにガビにサシャを殺させた物語の意図があるのかもしれない。
兵士達がガビを不審に思って問いただしたが、カヤはガビをかばった。カヤの一家はガビを兵士に突き出すことはせずに一緒に連れていくことにした。
「なんで私をかばったの?」「そっちこそなんで私を助けたの?それも命がけで」「さあ?」「私はあなたを殺そうとした。私は悪魔なんでしょ?「違う。悪魔は私。私は何人も人を殺した。ほめてもらうために。それが私の悪魔。」「そいつは俺の中にもいる。カヤの中にもみんなの中にも悪魔がいるから世界はこうなっちまんだ」「じゃあどうすればいいの?」「森から出るんだ。森から出られなくともで続けようとするんだ。」
かつてガビは島の住人を悪魔と信じ込んでいたが、こんどは自分が悪魔だということになった。ほめてもらうために人を殺した。しかし悪魔は誰の心にもいるのだ。
巨人になすすべなく食べられそうになる訓練兵、そこで巨人を倒して救ったのはあの鬼教官だった!
「巨人と対峙した際はただ腰を抜かしていろと、教えた覚えはないぞ!立体起動装置を付けろ!まだ旧式が残っている!私についてこい!生き残りたいものがいるならな!」「シャーディス教官!」
このポーズは第一期で、リヴァイが登場したポーズそのままである。自分に暴力を振るった兵でも救ってしまうシャーディス教官が立派!
アルミン、ミカサ、ジャンたちが無垢の巨人たちと戦っていく!ジャンが指揮をとっている!
「生き残りの兵はいるか!全員砦の最上階に移動しろ!そこに巨人を集めて叩く!ありったけの雷装を運べ!俺たちがなんとかする!ここの巨人をよそにいかせるな!巨人にされた仲間を思うなら、ここですべて葬ってやれ!いくぞ!」
そして、アルミンはピクシス指令を見つけて、かなしそうな表情になる。
ピクシス指令がエレンを救い、彼ら訓練兵を育てたといっていい。アルミンはピクシス指令と出会いを思い出した。
「指令、ここまで僕たちを導いてくれたのはあなたです、ゆっくりとお休みください。」
ミカサに憧れて調査兵団に入ったルイーゼはミカサが好きすぎて、ミカサの活躍に見とれてしまい、爆発に巻き込まれてしまう。
巨人の処理が終わった所で、ジャンはオニャンコポンに説明していた。
「火もだいぶおさまってきたな。マーレ兵はほぼ全滅して無垢の巨人はもういない。ひとまずここは安全だ」「そろそろ俺たちに例の白昼夢の話をしてくれ。エレンは今何をしている?」「見ての通りだ」「そうか、俺の故郷もダメ、、なのかな?」
そしてフロックも生きていた。
ガビはミカサとアルミンと再会する。もう争う気はない。というガビ。
しかしファルコは連れ去れてしまったことを知りガビは大きく落胆する。ガビもファルコが好きになったのだろうか?
「ライナーの鎧だってはがしたんだからできるはずよ!」「ライナーはどこにいるの?」「そんなことどうだっていいでしょう!重症で動けないんだから!」「鎧の巨人の硬質化が解かれたのはいつ?どのタイミングで?」
アルミンはすべての高質化が解かれたという意味に気付いた。硬質化したクリスタルの中にいたアニが復活した!
やたら美しく描かれていたアニ。しばらく登場の機会がなかったが、やっと登場してきた。しかし、アニのお父さんは地ならしで死んでしまうのだろうか?
今回は登場人物の安否がいろいろと明らかになった。そして、進撃の第一期の頃の活劇が帰ってきた!訓練兵達が大活躍!シャーディス教官がかっこよかったですね!サブタイトルの氷解は、アニのクリスタルが解けること、カヤとガビなどの壁の中と外の人たちの対立が解けること、などを掛け合わせたダブルミーニングでしょうか。