アニメ猫のアニメ日記

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鬼滅の刃 遊郭編第11話(最終回)「何度生まれ変わっても」感涙!悲しい妓夫太郎の過去。描かれた兄妹愛!


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鬼滅の刃 遊郭編第10話「絶対諦めない」アニメ史に残る名シーン、戦闘シーン ついに鬼を倒した! - アニメ猫のアニメ日記

最終回は尺の関係で15分延長版で、テレビでは途中CMなしとなり、没入しやすい形式での放映となった。

宇随と炭治郎が妓夫太郎の首を、善逸と伊之助が堕姫の首を斬った!

しかし、炭治郎は毒が回りひん死の状態である。宇随がまだ何か言っている。炭治郎は毒のためか耳が遠くなっていてよく聞こえない。「逃げろー!!」。妓夫太郎は首を斬られはしたが、体がまだ血鬼術を放つだけの力を残していた。妓夫太郎の体が爆発して血のカマが周辺を襲う!その時、禰豆子が目覚めた!禰豆子の炎の血鬼術が炭治郎を間一髪で守った。

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炭治郎が気が付いてみると、体に毒の影響がなくなっている。禰豆子の血鬼術で毒が燃えてしまったのだ。禰豆子に起こされた炭治郎が見渡すと周囲の遊郭の街並みは火災と戦闘による破壊で廃墟と化していた。

「ひどい、めちゃくちゃだ。禰豆子が助けてくれたのか、ありがとう」

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頭ナデナデで喜ぶ禰豆子。炭治郎の指はへし曲げられたままで痛そうだ。禰豆子の血鬼術はケガまでは治療できないようだ

禰豆子の頭をナデナデする炭治郎。禰豆子はナデナデされてご機嫌である。毒は抜けたが体が消耗しすぎて動かない炭治郎。禰豆子の血鬼術は毒を燃やすことはできるが、ケガを治療したり疲労を回復する能力はないようである。善逸の声が聞こえる。炭治郎は禰豆子に背われて移動する。

「タンジロー、タスケテー、タンジロー、起きたら~体中痛いよーー俺の両足これ折れてるの?助けてェェー!足が痛いよー、怖くて見れない」「よかった、無事か」「無事じゃねえよ!俺もかわいそうだけど、伊之助がやばいよーー、心臓の音がどんどん弱くなってるよぉー」

善逸はいつもの善逸に戻ったようだ。あの「いい感じ」の善逸は緊急時にのみ出てくるらしい。それにしても善逸は心臓の音まで聞き分けることができるのか。伊之助の心臓はどんどん弱くなっていた。炭治郎が伊之助をなんとか介抱の方法を考えるが手立てがない!そこへの禰豆子が伊之助を血鬼術で燃やすと伊之助の様子が変わる。

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禰豆子の血鬼術で燃え上がる伊之助。光のエフェクト効果がきれい

「毒でただれた皮膚が治っていく!」「ハラ減ったあ、なんか食わせろぉ」「いのすけえぇ、よかったあぁ」「やめろ、気持ち悪いな」

伊之助が回復した!

そして宇随の周りにはひん死の宇随の周りに三人の嫁が集まって泣き出していた。特にに須磨は宇随が遺言を残そうと話す言葉が聞こえないほどの号泣だった。

「イヤァァー死なないで、死なないでぇ、天元様あ、せっかく生き残ったのに、せっかくかったのにぃーヤダァヤダァ」「最後に言い残すことがある、俺は今までの人生、、」「天元様を死なせたら、私もう神様に手をあわせません!絶対に許さないから!」「あんただまんなさいよ!天元様がしゃべっているでしょ!口に石をつめてやる!」「どっちもしずかにしてよ!」「ウソだろ、何も言い残せずに死ぬのかおれ、毒で舌も回らなくなってきたんだが。。言い残せる余裕あったのに、マジかよ」

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ひん死のギャグシーン

こういうギャグをこの場面でぶち込んでくる吾峠呼世晴先生はさすがである。宇随の体にも毒が回りそろそろ、舌が回らなくなってきたころ禰豆子がちょこんとやってきて、宇随の体に血鬼術で炎を付けた。

「何するんですか!あなた!誰ですか、あなた!いくらなんでもはやいです、火葬が!まだ死んでないのに!もう焼くなんて!」「ちょっとまて、これはいったいどうゆうことだ、毒が消えた!」「天元様!!!」

今にも死にそうだった宇随が回復した!喜びのあまりに宇随に抱き着く嫁達。

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「禰豆子の血鬼術が毒を燃やして飛ばしたんだと思います。俺にもよくわからないのですが」「そんなことありえるのかよ。いやいや、お前も動くなよ。死ぬぞ」「俺は鬼の首を探します。確認するまでは安心できない」

上弦の血を回収して猫の茶々丸に渡す炭治郎。これで珠世の研究に血を使ってもらえる。炭治郎は鬼の首を匂いで探し出した。そこでは堕姫と妓夫太郎が首になりながらも罵り合っていた。

怒りが頂点に達した堕姫はついに言ってはならない言葉を吐き出す。

「あんたみたいに醜いやつがあたしの兄弟のわけないわ!あんたなんかときっと血もつながってないわよ!だって全然似てないもの!この役立たず!強いことしかいいところがないのに!何もないのに!負けたらもう何の価値もないわ!できそこないの醜いやつよ!」

驚いた妓夫太郎は、一瞬、悲しそうな顔をして言葉を失った。そのようなセリフを堕姫から聞きたいわけではなかっただろう。そして妓夫太郎は心にない言葉を吐き出してしまう。

「ふざけんじゃねえぞ!お前ひとりだったらとっくに死んでる!どれだけ俺に助けられた!できそこないはお前だろうが!弱くてなんのとりえもない!お前みたいなやつをいままでかばってきたことが心底悔やまれるぜ!お前さえいなければ俺の人生はもっと違ってた!お前さえいなけりゃな!なんでお前の尻ぬぐいばっかりしなけりゃならねえんだ!お前なんか生まれてこなきゃよかった」

炭治郎は思わず妓夫太郎の口を押えて、諍いを止める。炭治郎の思いは鬼は常に慈しみの心を持って送り出すことである。特に兄妹はなかよくあってほしいのが炭治郎だ。

「うそだよ。本当はそんなこと思ってないよ。全部ウソだよ。なかよくしよう。この世でたった二人の兄弟なんだから。君たちのしたことは誰も許してくれない。殺してきたたくさんの人に恨まれ憎まれて罵倒される。味方してくれるなんて人はいない。だからせめてふたりだけはお互いを罵り合ったらだめだ」「うるさいんだよ!私たちに説教するんじゃないわよ!クソがきが!むこういけ!悔しいよ!おにいちゃん、なんとかしてー死にたくないよー」「梅!そうだ、妹の名前は梅だった、堕姫じゃねえ、ひどい名前だ」

死にたくないといった梅の首が消滅した。それを見て思わず妓夫太郎は堕姫の人間だった頃の名前を叫ぶ。

そして悲惨な妓夫太郎の生まれが語られた。

遊郭の最下層で生まれたのが妓夫太郎だった。あらゆる罵倒の言葉が妓夫太郎に投げつけられた。醜いという言葉は妓夫太郎のためにあるかのようだった。そのようななかで、妓夫太郎の人生を変えたのが妹の梅が生まれたことだった。梅は美しかった。美しい妹がいることで妓夫太郎の劣等感を吹き飛ばしてくれた。しかし、妓夫太郎の幸せは長く続かなかった。梅が侍に体中を丸焦げにされた。悲しく壮絶な過去である。

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「やめろ!やめろ!やめろ!俺から取り立てるな!何も与えなかったくせに!取り立てやがるのか!許さねえ!許さねえ!もとに戻せ俺の妹を!でなけりゃ神も仏もみんな殺してやる!」

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妓夫太郎が仇を取って侍を葬ったものの、誰も妓夫太郎を助けなかった。それが彼ら兄妹にとってのいつものことだった。妓夫太郎は丸焦げの梅を抱えて歩いた。そこへ鬼が現れた。妓夫太郎を鬼になるように誘ってきたのだ。

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「鬼になったことは後悔はねえ。俺は何度生まれ変わっても必ず鬼になる。幸せそうな他人を許さない。必ず奪って取り立てる妓夫太郎になる!ただ、もし唯一心残りがあるとするならば、梅、お前は俺と違ったんじゃないかってことだ」

妓夫太郎が梅を育てた。しかしその育て方は遊郭の最底辺の生活で生き抜くためのものだった。自分のせいで梅がこうなったという罪悪感が妓夫太郎にはある。

「そまりやすい素直な性格のお前だ。俺が育てたためにお前がこうなっただけで、奪われる前に奪え、取りたてろと俺が教えたから、お前は侍の目玉を突いたが、従順にしていれば何か違う道があったかもしれない。俺の唯一の心残りはお前だったなあ」

妓夫太郎が気が付くとこの世と冥府との間の空間にいる。堕姫の姿はなく代わりに妹だった梅がいる。妓夫太郎は鬼の姿のままなのに、梅は人間の時の姿である。鬼だった堕姫が死んだことで浄化されて人間に戻ったのだろうか。

「なんだここは?地獄か?」「おにいちゃん、やだ、ここ嫌い、どこなの、出たい、なんとかして!」「お前、その姿、」「そっちが出口?」「お前はもう俺についてくんじゃねえ」「なんで?なんでよ?待ってよ」「ついてくんじゃねえ!」「さっきのこと怒ったの?あやまるからゆるしてよ!お兄ちゃんのこと醜いなんてとか思ってないよ!悔しかったの!負けて悔しかったの!あたしのせいで負けたって認めたくなかったの!ごめんなさい!うまくたちまわらなくって!あたしがもっとちゃんと役にたってたら負けなかったのに!いつも足引っ張ってごめんなさい、ねえ、お兄ちゃん!」「お前とはもう兄弟でもなんでもない。俺はこっちに行くから、お前は反対の方、明るい方へ行け。」

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妓夫太郎は自分は地獄に行くが梅はせめて天国へ行かせてやりたいと思ったのだろう。兄弟で一緒にいるのはここまででいい。しかし梅は一緒にいるのを望んだ。たとえそれが地獄に行く道だとしても。

何回生まれ変わってもお私はお兄ちゃんの妹になる!!

「やだ、離れない!絶対離れないから!ずっと一緒にいるんだから!何回生まれ変わっても私はお兄ちゃんの妹になる!絶対に!あたしを嫌わないで!叱らないで!ひとりにしないで!おいていったら許さないわよ!ずっと一緒にいるんだもん!」「ヒドイ!ヒドイ!約束したの覚えてないの!忘れちゃったの?」「俺たちは二人なら最強だ。寒いの腹ペコなのも全然へっちゃら。約束する。ずっと一緒だ。絶対離れない。ほら、もう何も怖くないだろ」

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梅に言われて妓夫太郎は思い出した。冬の寒い日に、腹ペコで二人でムシロにくるまって話し合ったことだ。絶対に離れないと約束していたのを思い出して、妓夫太郎は一緒に炎の中に連れて行った。アニメ猫は明るい方が天国への道だとは思わない。妓夫太郎も堕姫も人を沢山殺しているので天国へはいけない。だから光ったのは天国を示す道の光ではないだろう。明るく光った空間は梅が一生懸命に兄に対する愛を感じた力が光らせたのであろう。

炭治郎は妓夫太郎が消滅するのをみながら、鬼にも癒しがあったのかを気遣っていた。

「仲直りできたかな」「うん」「終わったな」

炭治郎と妓夫太郎は妹がともに鬼になってしまったことやその経緯など共通点が多く、炭治郎は同情以上に共感してしまう部分が多かったのだろう。

宇随の所には、応援のために駆けつけていた蛇柱・伊黒小芭内がいた。

「ふーん、そうか、ロクね、一番下だ。上弦の。ロクとはいえ、上弦を倒したわけだ。実にめでたいことだ。ロクだがな。褒めてやってもいい」「イヤ、お前から褒められても別に、、」「ずいぶん遅かったですね」「遅いんですよ!そもそも来るのが!」

応援に来るはずだった伊黒だが、実際には間に合わなかったのにネチネチとケチをつけるのが好きな男である。根は悪い男ではないようだが、口から出る言葉は自分にも他人にも厳しい。引退するという宇随に、伊黒はきびしく「死ぬまで戦え」という。しかし、宇随には嫁達との間に約束がある。上弦を倒したら、引退して普通に暮らすという約束だ。嫁達の命と自分の命を大切にする宇随は普通の人になって暮らすつもりなのだ。

「いや若手は育っているぜ。お前の大嫌いな若手がな」「おい、まさか、生き残ったのか?この戦いで。竈門炭治郎が」

炭治郎がこの壮烈な戦いで生き残ったことに驚いた伊黒だった。

上弦の参・猗窩座は自分が無限城にいることに気付いた

「異空間、、無限城、、ここに呼ばれたということは、上弦が鬼狩りにやられた?!」

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この100年間、上弦の鬼は人間にやられることがなかった。しかし、上弦の鬼が倒されたことで無惨は危機感を持つことになるだろう。

そして上弦の鬼を倒した報は、お館様の所へも届いていた。

「そうか!倒したか!上弦を!よくやった天元、炭治郎、禰豆子、善逸、伊之助。百年、百年もの間変わらなかった状況が今変わった。わかるか?これはきざしだ。運命が大きく変わり始める。この波紋は広がってゆくだろう。周囲を巻き込んで大きく揺らしやがてはあの男の下へ届く。鬼舞辻無惨。お前は必ず私たちの代で倒す。」

100年間変わらなかった力関係を変えることができたのは、鬼殺隊に強力なメンバーが増えたことで実現できた。お館様も最終目的である無惨打倒に向けての意思を固くした。

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宇随と嫁達は素直に生き残ったことを喜んでいる。これからは別の人生を歩むのだろう。

「でもよかったです、天元様」「ほんと、生きていてくれて」「四人欠けることなく帰れますね」「ああ、凱旋しよう、派手にな」

炭治郎と善逸、伊之助と禰豆子が抱き合って泣きながら喜んでいた。

「みんな生きててよかった」

戦闘が激しかったため、本当に生きていてよかったと思えるだろう。

 

これで遊郭編は終わりである。本当に激しい戦いだった。歴史的な神回の連続というか、アニメ史に残るレベルの作品となった鬼滅の刃、遊郭編。今後、これを超える作品を作るのは至難の技かもしれない。このようなすばらしい作品を作ってくれたスタッフにありがとうと言いたい。次回は刀鍛冶の里編になる。まだいつになるかわからないが楽しみである。