「日本のアニメは何がすごいのか」津堅信之 を読む
Amazon.co.jp: 日本のアニメは何がすごいのか 世界が惹かれた理由(祥伝社新書): 津堅信之: 本
を読んでみた。日本のアニメは世界に売れるんだろうか?という疑問を持っていたので。
内容は、日本のアニメの簡単な歴史を追い、日本のアニメの特徴や特異性について、海外への日本アニメの販売状況など各国ごとに簡単にまとめてある。
気になった所:
- 日本のアニメは、海外の物に比較して物語性が強い、ヤングアダルト向けである
- 「アニメ」と「アニメーション」は海外では区別され「アニメ」は日本製アニメの事
- 「ジャパニメーション」という用語はあまり使われていない
- 「魔法少女アニメ」や「少女向けアニメ」が多い日本のアニメ
- 日本アニメはそんなに海外に売れていない
- 日本アニメが海外に売れているというのは誤解
- 日本アニメが売れているという日本メディアの「前後の文脈を省略した」報道
- 日本アニメの方向性
- 海外販売の問題点を解決するための国がなすべきこと
- マニュアル化できない、してない日本アニメのノウハウ
- 聖地巡礼とアニメ、日本に訪れてもらうために
日本のアニメを海外販売するためのいくつかのヒントらしきものについていくっか記述されてはいたが、簡単に触れられていただけなので、もっとくわしく泥臭くドキュメンタリー的に語っていかないと本当の苦労はわからないような気がする。
この本には書いてないが、ここ最近はソードアートオンラインとかペルソナ4とかはゲームと連動する形でアニメも同時に制作され世界に配信されているらしい。つまりアニメとゲームのコラボでの世界販売というのもこれから多くなりそうである。メディアミックス戦略というのもアニメを海外販売する上では重要なんだろうね。