アニメ猫のアニメ日記

アニメに関しての情報を書き連ねていきます。

アニメの資金調達についての基本 アニメの製作委員会方式について


ちょこっとアニメの資金調達について考えるのに良い記事

【アニメの経済学】 制作委員会方式 とは? (あにぶ編集部/リンドウ)

簡単にまとめてみると

 

「昔のアニメの利益の出し方」は

「みなさんが小さいときに見ていたアニメや、今でも小さいお子さん向け(かつ大きなお友達向け)のアニメの場合、簡単にいうとアニメは30分のおもちゃのPV」

古き時代にはおもちゃの会社がスポンサーとなり、PVとしてアニメが機能し、おもちゃが売れることで成立するビジネスモデルだった。

「今のアニメの利益の出し方」は

「「製作委員会方式」です。簡単にいうと、複数の会社が出資してアニメの製作費用をねん出して、儲けは山分けするということです。1社当たりのリスクが減るので、複数の出資者が見つかればアニメが作りやすくなります」

と簡単になっているけど、今はこれが主流。

>製作委員会が利益を上げるためには、単純にいうとアニメのBD/DVDが売れるか、

アニメのキャラクターCDが売れるか、アニメのゲームが売れるか、公式の関連グッズが売れるかどれかになります

 

今のアニメのビジネスモデルではブルーレイやDVDディスクの売上枚数が注目されるけれど、音楽CDや公式グッスなどもビジネスモデルに関係している。

>一方で、特にこの方式で作られたオリジナルアニメの場合、BD/DVDが売れないと、資金を回収する手段がまったくない

 

つまり現状の制作委員会方式にもデメリットというかリスクがあって、それなりに難しい点がある。ディスクの売上が見込めるのかどうか、投機というかバクチ的な部分があることは否めない。

製作委員会方式に関してはもう少し掘り下げておこう。

まずはWiki

製作委員会方式 - Wikipedia 

>そこで最近では「特別目的会社」(SPC)や「有限責任事業組合」(LLP)を利用して、作品を製作するための会社を設立することも行われている

うーん、出資会社て今は無限責任を負っているのか。特別目的会社ってことは、専用の会社を作ったりしはじめているのね。

 

「バクチを打てる人間がいなくなった......」アニメの製作委員会方式はもう限界なのか- 記事詳細|Infoseekニュース (取材・文=昼間たかし

>「リスクを最大限回避する」ために、冒険的な作品が生まれにくくなっている

「リスクを最大限回避する」ために、冒険的な作品が生まれにくくなっている、、、

 

「もうアニメは製作委員会方式はやめて、自社製作を中心に据えるほうがよいのではないでしょうか。例えば、劇場用アニメを製作するなら2億円もあれば多いほうです。あえて製作委員会方式を使うメリットが感じられません。かつて、バンダイは『王立宇宙軍 オネアミスの翼』(1987年)時に、ガイナックスに好きに作らせました。結果、赤字になってしまいましたが、ガイナックスは『トップをねらえ!』などを制作して完済しました。ある程度資本力のある企業であれば、作品が一つコケても、ほかがヒットすれば埋め合わせができるはずです」

と、ある製作会社のプロデューサーは話すが、はたしていまのアニメ業界にそんな大バクチをやろうと立ち上がる人材はいるだろうか? いま求められているのは、昭和の時代にいたような剛腕なプロデューサーと出資者だろう。それは、アニメから実写まで同じなのだが。

こちらの記事では

アニメの製作委員会に見る「お金×リスク×作り手」の微妙な関係 | ハーバービジネスオンライン <取材・文/石田恒二>

風の谷のナウシカ製作委員会方式の先駆けだったのか。やっぱりすごい、宮崎駿。いやこの場合はプロデューサーがすごかったのかな?

他方、新たな動きもある。昨今話題のクラウドファンディングサイト「Kickstarter」では、制作チームが新作アニメの制作資金を公募するケースも目立ってきた。例えば『Under the Dog』プロデューサーの小笠原さんはユーザーに出資を呼びかける動画内で、アニメの製作委員会が面白いものより売れるものを目指す傾向について危惧する。そのためKickstarterで資金を集め、自分たちが純粋に面白いと思うものを作りたいと語る。

ようやく、クラウドファンディングへとお話をつなげられた。

製作委員会方式が現状では主流ではあるものの、アニメ制作はこのままでは、企画が売れそうなものばかりになってリスクが取れなくなってきている。もっとおもしろい作品を作っていくためにはリスクを取れるようなビジネスモデルが必要とされているということなのだな。