アニメ猫のアニメ日記

アニメに関しての情報を書き連ねていきます。

アニメ「ピンポン」はおもしろいぞ!


 アニメ「ピンポン」がノイタミナ枠で制作された。本来、ワシは絵柄がキレイじゃないとアニメは見る気が起きないのだが、評判がいいので、視聴してみた。

 

ピンポン (漫画) - Wikipedia 

原作 松本大洋 監督・シリーズ構成・脚本 湯浅政明

これだと脚本があったかのようにみえるが、Wikiによると実際には脚本はなく、監督の湯浅氏が絵コンテを書いて、そこからセリフを決めていったそうである。

 

おや、おもしろいじゃないか。ストーリーはよくあるスポ根ものでそんなに変わったものとは思えないが、原作の松本大洋の絵柄を生かしつつ、卓球の動きをよく模写してアニメを動かしている。セリフやカット割もおもしろい。キャラがよく生きている。脚本がしっかりしている。声優もいい演技をしている。

以下、データを集めてみる。

http://www.anikore.jp/anime/7864/

★★★★☆ 3.9 物語:4.1 作画:3.8 声優:3.8 音楽:3.8 キャラ:4.0
総合得点:第810位  レビュー:234件 棚:1172人

人気は高い。みな絵柄はアレだったが、見てみたら感動したという人が多い。

 

http://www.pingpong-anime.tv/special/05.html

1:卓球シーン

『ピンポン』スタッフは、制作にあたって卓球について徹底的な取材を行った。プロ卓球選手のプレイも参考として動画撮影し、さまざまな選手の特徴的なプレイを、各キャラクターのポイントポイントに反映させることで、説得力ある卓球シーンを描き出した。これにより、各キャラクターの性格と連動している戦型の違いが、一目で納得できるようになった。説得力のある卓球シーンがドラマを支えている

2:音楽

『ピンポン』の劇伴を手がけているのは、ソロユニット"agraph"や、LAMAのメンバーなどで活躍中の牛尾憲輔。アニメファンとしても知られる牛尾は、『ピンポン』のためにと、オーダーよりもはるかに多い50曲以上を作曲した

3:原作では描かれなかったキャラクターの背景

原作・松本大洋と監督・湯浅政明のコミュニケーションによって生まれた各キャラクターのバックストーリー。
 この二人が、『ピンポン』をアニメ化するにあたって多くの意見を交換した。原作執筆時に考えてはいたが、実際に執筆までに至らなかった設定を話したところ、それをおもしろいと思った湯浅監督がアニメに反映した設定がアニメには多くある

チャイナの過去

そして、これから特にバックストーリーが深まってその存在にぐっと重みが増すのがドラゴンだ。海王の理事長やコーチの娘・ユリエなどの新キャラクターが登場

Wikiより

 原作との違い

作中では、松本が連載時に着想はしたものの、作中では描けなかったものが湯浅の手によって多数映像化されている[注 2]。その他、連載時との時代相違を考慮した変更が行われている。
百合枝、風間理事長、孔の母親など、オリジナルキャラクターが存在する。
連載当時のルールから公式ルールが変更されたこともあり、1ゲーム21点制から11点制にルールが変更されている。
スマイルがよく遊んでいるおもちゃがルービックキューブから携帯ゲーム機に変更。
小泉の年齢が62歳から72歳になっている。
学校の焼却炉がほとんどの学校で廃止となっているため、ペコがラケットを処分するシーンが変更されている。 

 

http://kai-you.net/article/2712

アニメで蘇るヒーローの物語──湯浅政明が語る松本大洋の『ピンポン』

http://kai-you.net/article/2751/page/1

 だから、今卓球をやっている方が見ても「これ、昔の話だよね」で終わらないように、今の卓球で使われている技みたいなものも、どんどん盛り込んでいきます。

それからもまともに卓球をやったことがなかったので、まずは卓球について調べていく必要がありました。

僕がアニメをつくる時は、参考になるものがあれば何でも生で見に行くんです。今回も、舞台である江の島に行ったり、高校の卓球部を見学したり、プロの試合を見たり、プロ選手にお話を聞いたりと、時間をかけて色々と取材して勉強しました。

一度見に行くと、打ち方や戦い方などでその人のキャラクターが見えてきたりして、おもしろいんですよ。そこから『ピンポン』のキャラクターのことがわかるようにもなります。

例えばペンホルダー型の選手を見ていると、打たれた球に対してフォアハンド(ラケットを持った手の側に来た球を打つこと)で打てるまで移動してから打つことになるんですが、遅れると後ろに下がってしまうんです。ペコがラケットに貼っている表ソフトというラバーは、瞬発力に長けて前で打つ戦型(前陣速攻)にあったラバーなんですけど、後ろに下がってしまうと球速が落ちてしまうんです。だから、ペコも負ける時は後ろに下がらされるんだろうな、とか。だったらドライブをかけて遠くても強い球を飛ばせるラバーを貼っていないとダメだな……と、だんだん符合してくるんですね。

最初はラケットの違いもわかりませんでしたが、実際に見て、触っていくうちにわかってきましたね。

今回は脚本を書かずに絵コンテから描き始めていて、そこでセリフなども決めています。しっかりした原作があるので、1人で監督もやるなら、脚本から起こさなくても大丈夫だろうと思ってやってみました。修正する時がちょっと大変なんですが……(笑)。

文章と絵がそれぞれできる表現は、人によって方法論が違うので、脚本と絵コンテでニュアンスが変わる場合があるんですよね。今回はそれを同時に行っているような感覚なので、上手くシンクロして展開できているんじゃないかなと思います。

湯浅監督はこの作品に対する思い入れはすざましく、絵コンテ(+脚本)さらに卓球の取材までこなしている。卓球の取材も相当に細かい動きのチェックを行って、アニメ動画へと反映させているようである。他のテレビアニメは現状ここまで手間をかけて作られているだろうか?

コミックナタリー - [Power Push] TVアニメ「ピンポン」特集、松本大洋×湯浅政明監督対談

http:// http://natalie.mu/comic/pp/pingpong_comic

余談:

TVアニメ『ピンポン』が中国で人気! 正規にネット配信され、セリフが流行語にまで http://blog.esuteru.com/archives/7651791.html