原作者がアニメに口を出す出さないが話題になってる時にこの記事。
— 岡本倫 (@okamotolynn) 2014, 6月 4
アニメ質問状:「極黒のブリュンヒルデ」 シナリオ会議に原作者も - MANTANWEB(まんたんウェブ)
マンガ原作者がアニメに口を出すべきかどうかで話題となっている。
マンガ原作が傑作でもアニメ化で駄作となったり、原作のイメージが壊れたりすることがよくあるせいだろう。極々のブリュンヒルデはマンガもよくできているので、アニメ化には苦労が少ないだろう。しかし、あんまり傑作とはいえない原作をわざわざアニメ化するケースも少なくない。いったいどうやってアニメ化を決定しているのだろう。
さて、アニメ製作会社がどんな作品をアニメ化するか、アニメ化に際しては原作をどう選択するかについて、いろんな問題がからんでいたはずだ。
今ワシが、一番の問題と思えるのはお金じゃなかろうかと思う。
原作付きアニメを制作する場合、二次著作物利用権は出版社にある場合が多く、アニメがヒットしてもアニメ制作会社にはお金があまり入らない。そのため原作選定の際にグッズ販売などで自社に有利な選択をする場合もありうる。
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アニメ化してアニメ製作会社が潤う形でお金が入らないなら、アニメ化するおもしろみが商売としてはアニメ制作会社としてはないわけだ。
そのような事情の中、アニメ会社がアニメ化する原作を採用するに際して、最近は原作料を安くて済むようなラノベを選択する傾向があるという。アニメ化によってアニメ制作会社が潤う形になっていないなら、「権利の高い売れている傑作」の原作より、安くて済む「売れていないマイナーな傑作ではない」ラノベを選択してアニメ化した方が制作経費が安くすむというわけだ。
アニメ化されている作品の原作について知っている人は「どうして、このような評判も良くない、傑作とも言えないライトノベルがアニメ化されるのだろう?」と疑問を抱いたことがあるかもしれないが、実はこのような業界事情も関係しているのかもしれない。
このような状況でアニメを制作している会社は、「決して傑作とはいえない」原作を元にしても、ある程度の質のアニメを制作することが要求されるわけだ。
ワシが思うに、アニメ製作会社は、原作と異なると指摘を受けようとも、必要なら原作をドンドン改変して、傑作を産んでいけばいいと思う。
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2014年6月7日追記
書い足りていない部分があるかもしれない。
原作が傑作ならアニメ化に際して改変はさほど必要ないはずであって必要最小限であるべきなので、これは議論の余地が少ない。問題が原作が駄作であって、そのままアニメ化しても良作とはならないだろうと予想される場合。今でも、アニメ化に際して必要な部分を改変して良作にしようという努力は行われているが、「原作レイプを非難する声」が強い昨今、これにひるんでアニメ化に際しての改変をひるんではいけないと思う、ということなんである。