この前に書いたアニメについて、
円盤売上は伸びなかったけど、個人的にはおもしろかったアニメ 2015ー1月-3月期 - アニメ日記
書き足りないことがまだあるから、書き足しておきます。
良いアニメだとは思うし、評価サイトの評判も悪くないのに円盤売上がどうしてのびなかったのか?
純潔のマリア
このアニメの場合は、語るべき所を語ることが不足していたように感じた。
純潔のマリアでは「魔女」という存在が何の説明もなくトートツに出てきて戦争を魔力を使って止めちゃったりする。これっていったいどうゆうわけなのか?魔女って何?
また、大天使ミカエルも神様の使いとして出てきたりするけど、なぜか魔女を叱ったり導こうとしたり、裁いたりする存在らしい。魔女や天の教会との力関係ってなんだろう?
自分の存在をかけて、神様にまで、逆らっちゃうマリアって痛快!とかワシ思ったんだけど、考えてみるとマリアの言動には説明が少なくて行動原理がわかりずらい。マリアの子ども時代の絵もEDで写ってたりしてたけど、魔女って成長するものなのか?
すると親や子どももいるんだろうか?そこらへんは微妙にボカしちゃった設定なんだろうか?
このアニメは中世ヨーロッパの様子やら戦争やらをアニメで描いていて興味深い作品ではあったが、キャラの設定がやっぱりイマイチだったのだろうか。
そういえば、ヘタレのジョセフにはちょっと腹がたったこともあったな。マリアを守るとか愛している、とか言った後にマリアを放っておいたり危険にさらしたりと一貫性がなかったというか、守るなら守るでしっかりやれ、といいたくなった。最後にはマリアとくっついて幸せに暮らしたわけだから、まあその点はいいんだけど。
マリアがジョセフに愛されたことで、「愛を知った」となって魔力を失い、排斥されたはずの村に行って人間として暮らすというラスト。最後はハッピーエンドだったんが、納得がいかない部分もあったな。マリアに石を投げて排斥した村人がマリアが神に許されたからといって戻れるものなのか?そこらへんの村人との葛藤って描かれてないな。マリアが愛を知り、魔力を失ってジョセフと暮らすことを決断する。結構なドラマのエピソードなのにすっとばされていた。そこにこそ、この物語のカタルシスがあるんじゃなかったか?OPの歌の歌詞まで「私は愛を知った」と歌ってたんだし。
勢いで書いたけど、そういえばいろいろなヌケもあるアニメではあった。
神様はじめました◎
大地丙太郎監督ということで、期待していたし、内容的にはほっこりファンタジーで王道ラブコメだったね。不満の点というと、第二期は完結できなかったというか、くぎりがいいところでの終了ができなかったところかな。
でも、ナナミのキャラとかしっかりしていたし、絵柄はキレイに描かれていた。
絵柄と言えば、動画、絵の動きが少なめの作品ではあった。おそらくは低予算作品なので、動画に使える予算が少ないので、わかっちゃいるがアニメ的動きが少なくなっちゃう。結果、絵の魅力イマイチな印象が売上に響いたのだろう。
少年ハリウッド
元は、少女アイドルグループのお話だったものを少年に置き換えて書きなおした小説が原作。一見、腐女子向けに思える絵柄と作風なんだけど、それほどでもない中身のギャップが結果的には受けなかったか?
寒いギャグで笑わせるという作風も、少年アイドルという題材を描くにはうまくいっているとワシ的には思えたんだがあんまり受けてなかったみたいだ。いや、一部には受けていたはずなんだが。
このアニメで描こうとしていたのは昭和風味あふれるヒューマンドラマなんだが、少年アイドルを描く上でこの方向性がうまく理解されなかったのかもしれない。もっと露骨に腐女子向け作風で作ったらどうなっていたか。銀魂のギャグとかは受けているんだけどねえ。
ワシ的には絵柄もちょっとキツイとは思ったな。ホラーとかシリアス系のキャラデザだったが、もっと柔らかいキャラデザの方が好みだな。