鬼滅の刃、無限列車編以前から映像がすごかったが、遊郭編になってもレベルはさらに上がってきた。
遊郭編の第一話は背景の美術に力が入っていることから、アニメの背景美術に関して調査してまとめた。それがこちら
アニメの背景美術の世界とは何か?あの作品の背景を描いたスタジオはどこ? - アニメ猫のアニメ日記
あらすじ
宇随が無理やりに女の子を鬼狩りに連れていこうとしていたのを止めるため、炭治郎たちかまぼこ隊が代わりに宇随と任務に行くことに。行く場所は「遊郭」。イナカ育ちの炭治郎は遊郭が何なのか知らない。比較的都会育ちの善逸は知っていた。恥ずかしそうに説明する善逸であるが通じない。伊之助も知らない。とにかく宇随は急がないといけない。かおり達女性陣はお見送りだった。
遊郭への入り口、吉原大門へと、炭治郎達一行は、人力車に乗って入っていく。これは宇随が勝手な所へかまぼこ隊が行ってしまわないようにという配慮だったろうか。「いいかおまえら、目立つことすんじゃねえぞ」とはいわれたものの、かまぼこ隊は初めてのきらびやかな遊郭にびっくりして興味深々である。「絶対に車から降りんじゃねえぞ」と言われても最初に車から飛び出したのは善逸である。キレイな女性がたくさんいてとにかく近くでみてみたいらしい。伊之助も飛び出して、炭治郎も連れ戻すために降りる。善逸は女性がたくさんいて嬉しいが、結局、宇随が強制的に連れ戻される。「お前にはまだ早い」
鬼殺隊を支援する藤の花の家で、宇随は作戦を説明する。まずは宇随の嫁を探せという。宇随に嫁さんが三人いると聞いて嫉妬に狂う善逸だった。かまぼこ隊はそこで無理やりな珍妙なお化粧で女装して遊郭のお店に潜入させるのだった。途中で、彼らはときと屋の鯉夏花魁の「花魁道中」を見かけた。伊之助は、顔が美形なのをみそめられて荻本屋に潜入する。善逸は京極屋に「タダでもいいんで!」とまるで売り飛ばされるかのように入れられた。善逸は、耳が良く、一回聞いた曲は何でも弾けるので、三味線の曲を弾いて披露する。炭治郎はお店で働き者として活躍していた。なぜか「炭治郎はウソをつくとき普通の顔ができない」がナレーションではなく、字幕を出しているのはなぜだろうか?この回だけではなくナレーションがないが、この作品ではナレーションは入れない方針のようだ。外では、宇随が遊郭に何かないかと見張っていた。
今回は、遊郭編第二話からのキレイな映像表現を見てみよう。
光にあふれた遊郭の街が美しい
遊郭編とあって、夜の光が美しく描かれている。俯瞰図や、街を歩く様子からみて遊郭の街全体が描かれているが、これはどうやら遊郭の街全体がCGによるモデリングで再現されているようだ。のちのちに、鬼との戦闘で街をあちこち描かないといけないことを考えると、町全部を作った方が効率的だからだろう。CGによる3Dモデリングがあれば、CGによる処理であちこちの角度からの背景を描くのが簡単化されるということだろうか。
襖(ふすま)の絵がキレイ
遊郭なので、襖にはいろいろな絵画のような絵が描かれている。これらの絵がテレビアニメとしては例外的にキレイに描かれ、そして、立体的になっている。これはおそらく美術の人が絵を描いて、CGにより立体処理されて襖に張り付けられているのだろう。人物との組み合わせとか手の込んだ処理をして、美しい背景を作っている。
再現された「花魁道中」
花魁道中とは、花魁が高い下駄を履いて優雅にゆっくりと道中を歩くこと。
遊郭編第二話でこの花魁道中をアニメで再現。アニメではこの花魁道中のようなゆっくりとした動作の作画はとても難しいのだが、これをきっちりとゆっくりと動かしていた。これがアニメでやれるとは思わなかったが、華やかで優雅な花魁道中が再現されていたと思う。
再現された吉原大門
とても立体的で美麗に描かれていた遊郭にあった門は吉原大門。これは実在したものらしい。門の真ん中に立っている像は、弁財天ではなくて、「龍宮の乙姫」だそうだ。
第二話の美術スタッフ
遊郭編の手間がかかっていそうな背景美術をささえる美術スタッフ。アニメは別に美術スタッフだけで作っているわけではないが、遊郭編を支えているのは背景美術の人達の力が大きいかもしれない。
テレビアニメ「鬼滅の刃」遊郭編オープニングテーマ「残響散歌」ミュージックビデオ公開!
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OPテーマ曲「残響散歌」。よい曲ですね。
オマケ