なぜ若者は遣い潰されるのか――日本のアニメはブラック業界
くみかおる / 著述・翻訳家
「アニメーション製作者実態調査書」
http://www.janica.jp/survey/survey2015Report.pdf
に引き続くアニメ業界労働者状況の分析稿
「良い作品を作ろう!」主義がもたらす弊害――日本のアニメはブラック業界 - くみかおる / 著述・翻訳家
内容は段落だけ抜き出してみるだけでも内容がわかるかな?
- 労働組合についての誤解
- アニメの世界にも労働組合はあった
- 今は東映アニメの組合のみ
- 日本のアニメはブラック雇用の偉大な先駆けだった
- 駆け込み寺としての組合ならある
- 俺たちあたしたちの生活を守れ!
- 日本だと「良い作品を作ろう!」と謳ってしまうのは
- 「良い作品を作ろう!」主義がやがてアニメーションに伝播した
- 虫プロの倒産こそが日本の商業アニメの始まりだった
- 詳しくは拙論をどうぞ
- ジャニカという団体について
- ジャニカというアニメ労働者組織について
- 新人育成計画「アニメミライ」の顛末
- 自衛隊が「軍」ではないように
- 日本の特異な雇用システムがアニメ労働者を追い詰めた
- 結び・「ダダをこねるない いいかげんにしろっ」(ブラックジャック)
日本アニメ界の労働環境の歴史と現状、そして問題点が見事に述べられている。長いけど読む価値があるんじゃなかろうか。
アニメを楽しむ立場からしても、労働者という立場なら同じだったりするはず。経営者だって考えないといけない労働環境について。アニメだけのお話でもないんですよね。