シュタインズ・ゲートを見て思ったこと
と同じようなタイムリープ物のSFは過去にも多数制作されている。
タイムリープ物の映画ってどんなのがあったけな - アニメ日記
シュタインズゲートはアニメとしては大ヒットしたのだけど、上記のリストにある映画等を知っている人達からストーリーが似ているという指摘も会った模様だ。タイムリープして歴史を改変するということでは確かに同じなのだけど、これはもはやSFの一分野といってもいいぐらい普遍的なストーリーみたいだ。
どの程度似ているとプロットをコピーした?といえるのか?
これは微妙な問題で、いちいち大本の映画と、コピーしたとされる先の映画を比較しないと厳密なことはわからない。同様の問題を考える時、同じような検討が必要になる難しい問題だ。
タイムリープ物については歴史改変というだけではなく、「死んだ恋人の事実を改変するためにタイムリープする」目的が同じ映画も何本もある。おそらくはそれらの映画に触発されて同じようなシナリオのゲームも制作されたようだ。
こんなサイトまであった
漫画・アニメ・ゲームのパクリ@ まとめwiki - シュタインズゲート
このサイトでは簡単にシュタインズゲートを「パクリ」と呼んでしまっているけれど、シュタインズゲートが過去のタイムリープ物を下敷きにゲームが作られ、そしてアニメが作られたのは確実だろうけれども、ここまで一般的というか多数制作されていると、どの映画をコピーしたのか?を確認するのさえ、面倒な作業になる。過去に似たような映画があった所でそれが違法だとは言い切れないし、非難されるべき問題かどうかもわからないのだ。可能性はともあれ、偶然の一致で同じような映画が同時期に作られることだってあるためだ。
シュタインズ・ゲートは問題なのか?
細かい演出部分などまで一致しているなら、この映画が元ネタだなと特定はできるかもしれない。しかし、そうだとしてもそれがただちに違法ともいいきれない。
ちなみに、創作の世界では、プロットだけのコピーは違法ではないそうだ。日本の著作権法は「アイデア」は保護しないためだそうだ。
でもオリジナリティは重要だよね
ある作品と似ていることが、違法ではないとはいっても、作品としての価値はまた、別の尺度で語られるべき問題になる。違法でなくてもある作品が明らかに他の作品のコピーであることがわかる場合もあって、その場合、観客の作品の評価は下がってしまう。これが「オリジナリティがない」を言われるものだ。作品にオリジナリティを感じないと観客は作品を評価しないか、おもしろいとは感じないものだ。
シュタインズ・ゲートには過去の作品に加えてオリジナル部分もある。日本アニメの萌え要素や、美少女キャラ設定などは付け加えられた要素かもしれない。
シュタインズ・ゲートを観ておもしろいなら
他のタイムリープ物の映画、アニメ、マンガ、小説もおもしろいと感じる可能性が高いだろう。そちらも楽しんではどうだろうか?過去の名作と呼ばれる物のほうが評価高いかもしれない