特例措置団体ステラ女学院高等科C3部 - Wikipedia
を一挙放送で視聴。女子高生がサバイバルゲームで絆を深めるというストーリー。
原作 いこま、みどりとももか 監督 川尻将由 アニメーション制作 GAINAX
このアニメどうやらシリーズ構成の脚本家がいなかったらしい。そのせいか全体の脚本構成が後半少し崩れているような部分もあることはある。しかしキャラの基本設定等の乱れは少なく、全体を通して矛盾が少ないストーリーになっていたのは立派だ。
監督の川尻氏はまだWikiもできてない新人だ。シリーズ構成脚本家なしでこのアニメをまとめたのか。すごいかも。
川尻 将由(かわじり まさよし)
鹿児島県出身。2010年大阪芸術大学映像学科卒。
GAINAXの子会社であるCGプロダクション、吉祥寺トロン所属。
大学時代の講師で吉祥寺トロン代表取締役の浅尾芳宣や「まほろまてぃっく特別編 ただいま◆おかえり」、「放課後のプレアデス」3D/CGI監督の小宮智彦らに従事。
アニメ演出、作画、制作の経験はないが、浅尾氏がいこま名義で原作・原案を担当>した「ステラ女学院高等科C3部」で初監督に抜擢された。
『ステラ女学院高等科C3部(しーきゅーぶ)』監督・川尻将由インタビュー「こんなにガチで人見知りを描いたアニメはほかにない」&キャラデザ・梅下麻奈未コメント | 日本最大級を目指すアニメポータル「AniFav」 (リンク切れにより削除)
そこでどういった方針を固められたのでしょう?
川尻:まずは「サバゲーというものをどういうふうに捉えようか?」という話をしていきました。サバゲーは何か世界的な競技大会があるというわけでもないんですね。なのでもっと精神的な、武道的な感じでサバゲーというものを捉えよう、という話にそこではなりました。
僕のほうでは、自分だったらどんな作品が作りたいのか? と考えたときに、主人公がルーザー(敗北者)な作品を作りたいと思ったんです。――主人公のゆらの人物造形が原作コミックと変わったのは、監督のお気持ちによるところが大きかったんですね。
『ステラ女学院高等科C3部(しーきゅーぶ)』場面写01川尻:原作では普通にちょっと控えめなぐらいの可愛らしい女の子ですからね。ただ、自分の趣味の問題ではなく、主人公がガチの人見知りのほうが、物語としても枷が生まれて面白いだろうなと思ったんです。サバゲーを武道的なもの、精神を鍛錬するものだと考えたとき、ガチな人見知りの子が成長する過程でどういうふうに絡んでいくのか。そういうストーリー仕立てにしたほうが、面白い作品になるのではないか、というふうに考えて行きました。
原作とは違う主人公「ゆら」の性格を大きく変え、人見知りが激しい性格に設定し、物語の後半で一部暗い展開にしてしまった部分は、評判がネットではよくなかったみたいである。DVD売上も振るわなかった。
主人公の性格も、物語の当初では人見知りする性格の設定だったものが、途中からなぜか性格が変わった?あるいは元あった性格が出てきたしまう。一年生でサバゲー初心者のはずなのに、先輩方があきらめていた24時間大会へのエントリーを勝手に行ったり、チームのリーダーとして行動したりする。主人公はとにかくサバゲーと楽しむことよりも勝利することが優先していくようになる。
部活メンバーはサバゲーを楽しめればよいという考え方であったが、もっと強くなりたいという思いが強くなった主人公はなんと、その部活を離れ、ライバル校のサバゲー部で活動しだす。しかし、とにかく勝利したいという欲求の強すぎる主人公は周囲とうまくコミュニケーションをとれず、集団で浮き上がってしまう。ライバル校も勝利第一主義だったはずなのに、主人公は溶け込めず、離れることに。
物語のラストは元のステラ高校C3部とサバゲーをすることで仲直りすることで解決する。
ネットで不評なのは、この主人公が勝利に拘り、周囲と調和できず、ライバル校で部活、そこでも合わず、のくだりの模様。逆に明るい展開の話、13話あたりは好評みたいだ。
なぜ不評を買ったのか?を考えてみる
まずは、ライバル校の部長、凛さんのキャラ設定の失敗ではないかな。13話ではツンデレっぽい演技もみせていたし、物語後半では主人公「ゆら」に説教らしきことを言う常識人っぽいことも発言したりしていたが、前半ではライバルまたは悪役っぽい登場の仕方であった。しかも、狙撃事件の犯人の嫌疑までかかっていた。凛はこの嫌疑を否定をしないし、また犯人が別人なのにその説明ストーリーもほとんどないまま物語が進んでしまう。なのに、途中から凛はキャラが変わり、そのらとの友情が残っていることになっている。物語の最初では、そのらと対立して「裏切り者」とか読んでいたやん。そのエピソードの後始末がなされなかった。
また、主人公うらの性格のゆらぎももう少し丁寧に描いていかないと見ているこっちはびっくりするやら、とまどうやらである。サバイバルゲームにはガチに勝利にこだわる人もいそうだけど、ゆらがそいいうタイプの人間であることをキチンと描いていなかった。ラストのゆらが先輩のお別れ会サバゲーに参加するまでの心情もいまいち描ききれていなかった。部活の先輩もこの主人公にもっと、マナーやら精神的な部分で指導してあげるといったエピソードが欲しかった。
ゆらはまた、妄想癖を持っていてアニメ作品中でサバゲーをやっていると突然、戦場にトリップするシーンが描かれる。ここまではいいとしても、なぜか物語途中で、稲荷の神様と会話したりしている。これはオカルトだから不要だったんじゃないかという指摘もあったなあ。
このタイプのアニメであってもお話が暗い展開になること自体は物語としてはありだろうけれど、それにはそれなりの必然性を描かないといけないわけなんだろうな。
ガルパンのように明るい展開もいいが、監督の描きたかったものが違った。
いろいろ悪いこと書いて申し訳ないけど、川尻監督は、きちんとしたシリーズ構成作家と一緒にやれば、今後も活躍できるんじゃないだろうか。
塚本学院 校友会 WINGS WEB > 活躍するOB・OG (リンク切れにより削除)
中野:確かにそうかもしれません(笑)。では、映像学科の学生、今現役の学生に対して「これだけは!」という事がありましたらコメントをお願いします。
川尻:たとえばアニメーションを目指してる方なら、吉川先生ともお話しましたが、とりあえず「アニメだけ見るな」って事ですかね…。一つの事に偏っていると、やっぱりあんまりよくない。バランスが大事です。結局好きなものをただ見るだけじゃなくて、好きだったらその根底を研究してほしい。初期のディズニーやヒッチコックなんかも見てほしい。
サバイバルゲームとの関係で
ここでみると、サバイバルゲーム上の違反行為やマナー違反がアニメ中でいろいろあったらしい。リアルサバゲープレイヤーにとっては、迷惑な描き方をされていたのかもしれない。
このアニメでのサバゲーの描き方ももっと丁寧に、きちんと描いて欲しかったという指摘もあった。ガンのウンチクやらルールやら。壁を飛ぶとかもやりすぎだったかもしれない。
さらに追記。このアニメはサバゲーの描き方がいいかげん、または不十分でリアルサバゲーファンを敵にまわしてしまった部分があるらしい。
たちよみ! : 【ステラ女学院高等科C3部】第3話…壁走りとかグレネードの投げ方とかマルイは監修してるの? それと…主人公が断髪で劣化www誰得w ポニテにしろよw【しーきゅーぶ】
- いろいろなマナー違反・ルール違反
- サバゲーは戦争と違う・戦争イメージと重ねるな
- サバゲーのイメージダウンになった
- サバゲーはごっこなのに「サバゲーをやる覚悟がない」とか言われて引いた
- 投降した主人公に部長の冷たい言葉「二度と許さん」誘ったのお前だろう
- プレイヤーの服装がサバゲーにあってない、不適当
- いきなり大会準優勝は変。ガルパンみたいに女の子だけの競技にしたらよかったのに
- ミリタリ設定監修に東京マルイがスタッフにいたはずだが、生かされたのだろうか?きちんと監修できたのか?
- ガンの作画監督おかれていたがあまり描き分けできていたのか?
- 実際のサバゲーはあんなアクション無い。もっと地味、戦略と射撃の正確さ
- 水着でサバゲーはシロウトでもオカシイと感じる
簡単にいうとスタッフのサバゲーに対する調査不足、知識不足、愛情の不足があるのかね。
サバゲーに限らず、どの部活でも「技術向上」と「楽しむ」の2つのテーマのせめぎあいは常にある。技術向上ばかりだとギスギスするし、楽しむばかりだとダレルのは同じ。どの部活でも最初は無理やり入れられても、そのうちに楽しさがわかり、そして楽しむより勝つ事にこだわるようになり、部員との軋轢が生じるのは青春のテーマ。
できるだけまとめてみる
- キャラの内面や距離感が作品を通じて一貫していない
- 最初の明るい雰囲気でサバゲーをやっているだけでもよかったはず
- 何の物語性もなしにラストで解決でカタルシスがない
- 幽霊に諭されただけで解決というラストは説得力がない
- 主人公、迷惑をかけた周囲に謝罪しないのか?
- シリーズ構成脚本家をおかず各話ごとの脚本つながり、情報交換がない
- 主人公ユラ以外のキャラ回がなく他のキャラ掘り下げてない
- サバゲーの準備期間や準備の活動が描かれていない・日常生活の積み重ねがない
- 歴史改変やりすぎ、オカルト部分不要。妄想映像不要
- 銃のウンチク、サバゲーウンチク無いのは残念
- サバゲーを魅力的に描けていなかった
- 文化祭でお金を稼ぐ、アコギな商売を文化祭でやるのか?
- ライバル・凛のキャラがなぜ途中から変わるのか説明無い
- 主人公の性格悪すぎ。主人公以外の視点がない。
- 部活の目的は楽しむことと言っていたソノラが、主人公が大会で投降した時、なぜ冷たい言葉を吐いたのか?楽しくないじゃないか。
- サバゲーの練習とかしてないのか?練習風景が出てこない
- 部活の先輩方は主人公が鬱展開となる前サポートする言動がなかった
- ライバル校明星学院での凛の主人公への扱いはヒドイものだった。勝利にこだわるとかいいながら戦闘に有用優秀なユラへ冷たい仕打ち、協調性がどうとか言い出す不統一意見ぷり。
- コンセプトがわからない。主人公の成長がテーマ?楽しい部活?サバゲー?